長年、塾で教えていると色々な生徒から夢を聞くことがあります。
それぞれで夢があり、ビックリするような大きなものもあったり、具体的に考えているものもあります。
最近では「東京で音楽スタジオを作るのが夢」という生徒もいました。
でも「どうしたらいいのかよくわからない」というちょっと弱気なことも言っていたのです。
私も音楽スタジオには少し興味があったのでそれがかなうといいなと思い、一緒に考えてみようと話す機会を作ってみたのです。
「夢を壊されたくない」と話したがらない生徒もいる中で彼は本気度が高く対話に応じてくれました。

まずは資金集めが必要

彼は真面目な顔で「まずは資金が必要」と言ってきました。
確かにそれは当たり前のことですが、いきなりお金の話が出てきたのには驚きましたし、同時に思いもよらなかった言葉に少々呆れて「それより先にやることがあるでしょ!」と説教口調になりかけたのですが、そこはグッと堪えて聞くことに専念しました。
「では、どうやって資金を集めるの?」って尋ねると、「卒業したら働いてお金を貯めたい」とのことでした。
「何歳位にスタジオを作りたいの」と尋ねると「早ければ早いほど」ということでした。
それじゃちょっと実現は難しいと思ったので、働きながら構想を練って、その構想を知り合いやスポンサーになってくれそうな人に提案して資金を出してもらうと良いと言ってみました。
それに今ではインターネット上で資金を集められる仕組みがあるから、そういうのも活用したら良いよと言うと、生徒は「そういった方法があるんだ」と目を輝かせながら嬉しそうな顔をしていました。

勉強は夢へのステップ!

生徒の喜ぶ顔を見ることが出来たので、よかったのですが、おさえていたものが我慢が出来ず「でもね」ということで柔らかい口調ながら「まずは勉強でしょ」と言ってしまいました。
生徒は一転、怪訝な顔をしながら「なぜ」と尋ねてきました。
まずは資金を出してくれる人があなたを信用してくれるようにちゃんと就職して社会人として認められる振る舞いが出来るようにならないといけないことと、それにはちゃんと就職出来るように勉強をしっかりやらなくてはならないということを伝えました。
まだ納得がいかないようだったので、音楽スタジオを作るには、ただ単に部屋を借りて機材を入れて録音出来るようにするだけではなく、部屋の中の音の反射具合など、いい音になるような部屋の設計といったものだけでなく、一流の音創りが出来る環境にするにはとか、経営面での知識や人を雇う時のことなどあらゆる知識を勉強して頭に入れておかなければ、他のスタジオに負けてしまうよと言ってみました。
生徒はすっかりしょげてしまいましたが、肩をたたいて「勉強は夢へのステップだよ!応援しているからガンバレ」と言うと「がんまります」と意欲をみせていました。

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